斉藤教授が分担執筆した論文が「医学のあゆみ」誌に掲載されました
当科の斉藤教授が一部を分担で執筆した「エピゲノム編集の進歩と医療応用への道」が、医学のあゆみ11月号として医歯薬出版株式会社から出版されました。皆さんゲノム編集という言葉はよく聞くと思いますが、エピゲノム編集という言葉はあまり聞き慣れないのではないでしょうか。1個人の同じゲノムを持った細胞が脳、筋肉、腎臓、肝臓、皮膚など形状も機能も全く異なる組織に分化できるのはなぜなのでしょうか?それはエピゲノムの違い、すなわち個々のタンパク質の発現レベルが組織特異的に精緻なコントロールを受けているからなのです。そしてエピゲノム編集はこのタンパク質の発現レベルを人為的に制御することを可能にする技術です。現在神経筋疾患やがん、先天性代謝異常、老化関連疾患など多彩な疾患がこのエピゲノムの異常に関連していると考えられるようになってきています。
今回の特集号では「アルツハイマー型認知症に対するエピゲノム編集治療の可能性」というセクションを担当しましたので、興味のある方はぜひ手に取ってご覧ください。

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