北國先生の原著論文が”Jouernal of the Neurological Sciences”誌に掲載されました
北國講師の論文 ”Clinically visible but often unperceived Low awareness of fasciculations in amyotrophic lateral sclerosis”が”Jouernal of the Neurological Sciences“誌に掲載されました。
筋線維束攣縮(fasciculation)は筋線維が「ピクつく」症状ですが、「筋肉がピクピクする=ALSの初期症状」というインターネット情報に基づく誤解から、不安を抱えて受診される方が多くいらっしゃいます。しかし、実際にALS患者自身がどれほど自覚しているかについては十分に明らかになっていませんでした。
本研究では、ALS患者34例を対象に、アンケート調査と5部位の同時観察(医師の視診と患者の自覚の同時記録)を行い、線維束攣縮の“客観的所見(objective)”と“自覚(subjective awareness)”の一致度を体系的に評価しました。その結果、初発症状・主訴として「ピクつき」を訴える患者は非常にまれであること、また、肉眼で明らかに線維束攣縮が観察されても患者が自覚していない例が多数を占め、「ピクつきを初発症状として自覚するALS患者はきわめて少ない」ことが示されました。
本研究は「ピクつきのみでALSを心配する必要は低い」という重要な根拠を臨床に提供するものであり、日常診療や患者説明に大きく貢献する内容となっています。
PMID: 41213224, DOI: 10.1016/j.jns.2025.123764
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