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小林教授共著の症例報告がCognitive and Behavioral Neurology誌に掲載されました

 このたび、背内側前頭前野(DMPFC)の腫瘍摘出後から嚥下開始が困難になった症例の報告が”Cognitive and Behavioral Neurology誌に掲載されました。足利赤十字病院精神科の船山道隆先生のチームとの共著で、足利の症例について、小林が論文作成のお手伝いしました。

 この症例では、基本的な嚥下機能は正常で、固形物の咀嚼には問題ありませんでした。しかし、液体を口に含んだ際にどうしても嚥下を開始できないという症候がみられました。これは「嚥下失行」と考えられますが、口部顔面失行や発話失行は見られませんでした。

 DMPFCは運動開始に関与するといわれていますが、嚥下に選択的な運動開始困難は極めて稀な現象です。この論文では液体の粘度、味、温度、指示の有無、体幹の角度など様々な条件を検討し、そのメカニズムについて考察しました。

 なお、足利赤十字の船山先生は、神経心理学領域の第一人者としていつも素晴らしい研究をされています。
4月22日(火)に船山先生をお招きしてウェブ講演会を開催する予定です。まだプログラムができていませんが、ご興味のある方にはプログラムができしだい参加方法をご案内いたしますので、以下のメールアドレスまでお問合せください。

neurolアットmed.teikyo-u.ac.jp (アットを@にしてメールしてください  )

  

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