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第49回日本神経心理学学術集会で本学5年生の藤巻将慶さんが発表しました

 私は帝京大学医学部5年生で、脳神経内科の研究室に所属しています。日頃の研究成果を、このたび姫路で開催された日本神経心理学会で発表いたしましたので、ご報告いたします。
私はプログラミングが好きでAIにも関心があり、とくにAIの基盤となる自然言語処理を臨床応用する研究を、小林俊輔教授のご指導のもとで進めています。今回の学会では、「音韻流暢性課題における意味空間探索指標の評価:大脳基底核疾患、健常者、大規模言語モデルの間の比較検討」という演題で発表を行いました。

 音韻流暢性課題は臨床現場で前頭葉機能の評価に広く用いられていますが、その成績をより深く理解するために「意味空間の探索の仕方」に着目し、大脳基底核疾患患者、健常者、そして大規模言語モデルの比較を行いました。臨床の学会での初めての発表で大変緊張しましたが、終えてみると大きな達成感を得られ、非常に有意義な経験となりました。また、自身の発表だけでなく、他大学や研究機関の先生方の研究にも触れることができ、大きな刺激を受けました。とくに印象的だったのは、学問に対する真摯な姿勢や、異分野との積極的な連携を視野に入れた研究のあり方です。普段の生活では得難い、新たな視点や考え方を数多く学ぶことができました。

 発表後は小林教授とそのお仲間の先生方とご一緒に城下へ繰り出し、居酒屋でおでんや焼き鳥を堪能しました。話題は神経心理にとどまらず、仏教の流派やチョムスキーの普遍文法、南方熊楠論など多岐にわたり、ついていくのに必死でしたが、とても刺激的でした。記念撮影をしましょうと皆で路地にでたら、ライトアップされた姫路城が夜空にそびえていました。

  

   

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