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小林教授と神林講師からWorld Congress of Neurologyの報告です

 2年に一度開催される World Congress of Neurology(WCN) がソウルで開催され、当科からは小林教授、神林講師、園生元教授の3名が参加・発表しました。

 今回のWCNは、開催地がソウルということもあり、日本神経学会から参加を促すキャンペーンが行われていました。MDSハワイ大会との日程が近く、参加を迷いましたが、最終的に参加を決意しました。実際に現地に行ってみると日本からの参加者は思いのほか多く、日本神経学会の努力が功を奏していました。ハワイからの「回遊組」も多数見かけました。

 会場は巨大なコンベンションセンター「COEX」。あまりの広さに目的の会場にたどり着くまで一苦労でした。神林先生は同じ建物で開催されていた韓国美容外科学会に迷い込んでしまったそうです。ついにわれらが神林先生も道を外してしまったかと思いましたが、思い直したのかWCNに戻ってきてくれました。会場近くでは「日韓交流おまつり 2025 in Seoul」という、国交正常化60周年記念イベントも開催されており、コスプレ姿の若者で賑わう不思議な雰囲気に包まれていました。

 学会発表では、

小林教授が”Microeconomic evaluation of behavioral abnormalities associated with frontal lobe lesions”という神経心理学領域の研究、

神林講師が”Shoulder rotation test: a new test for discriminating between functional and structural weakness”という機能性神経障害に関する研究、

園生先生が

 “Cervical spondylotic amyotrophy” をそれぞれ発表しました。

 また、学会主催の余興として「Tournament of Minds」というクイズ大会が開催され、日本チームを結成して参加しました。日本神経学会のレジデントトーナメントに似た形式で、問題も非常によく練られていましたが、残念ながら機械トラブルにより正解がカウントされないという不運に見舞われ、一回戦で敗退(宇川先生の抗議もむなしく結果は覆らず)。もっとも、実力で間違えた問題もあり、次回は万全の体制で雪辱を果たしたいと思います。

 WCNへの参加は今回が初めてでしたが、思ったほど規模は大きくなく、落ち着いた雰囲気の中にも国際色豊かな刺激を受けることができました。来年のMDSもソウルで開催予定であり、韓国は今後も国際学会の誘致を積極的に進めています。今後、こうした学術交流を通じて、さらに日韓の神経学分野のつながりが深まることを期待しています。

  

  

  

   

  

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