お知らせ 見学・応募

News

お知らせ

第18回パーキンソン病・運動障害疾患コングレスでシニアレジデントの和田先生が発表しました

宇都宮市で開催されたMDSJに参加し、7月13日に一般演題を発表をしてきました。発表演題は「Parkinson病と進行性核上性麻痺における語流暢性の検討」です。語流暢性はFABにも採用されている前頭葉機能を評価するための課題です。今回の発表では、自然言語処理という人工知能で使われる単語の分散表現モデルを用いて、Parkinson病やPSPの患者さんが産生した語彙の意味空間での分布を解析することにより、進行性核上性麻痺で意味空間内での探索距離、探索範囲が小さくなることを示しました。この結果は側頭葉にある語彙・意味の表象を前頭葉からのtop-down機構で探索する遂行機能がPSPでは障害されていると解釈できます。私たちの脳内の語彙表象が自然言語処理モデルと類似した構造を持つかについては興味深いテーマで、今後さらに研究を深めていきたいと考えています。

 前夜のビデオセッションはこの学会の目玉で、大変勉強になると同時に、宇川義一先生のユニークな司会で楽しいひと時を過ごしました。

       

< 戻る