お知らせ 見学・応募

News

お知らせ

第252回神経学会関東・甲信越地方会で古川義浩先生が発表しました

 第252回日本神経学会関東・甲信越地方会において、「多発性骨髄腫に合併したSporadic late onset nemaline myopathy(SLONM)の51歳女性例」の演題で症例報告を行いました。

 SLONMは、筋にネマリン小体がみられる後天性の筋疾患であり、その病態は未解明の点も多い疾患ですが、近年、免疫治療が奏功することが分かってきました。私たちが報告した症例は、SLONMに多発性骨髄腫を合併していましたが、多発性骨髄腫に対する化学療法を施行することでSLONMの臨床症状が改善しました。この治療経過は、SLONMの発症機序や治療戦略を考えるうえで示唆に富むものであり、貴重な一例と考えられます。

 本症例の筋病理診断については、東京大学神経内科の病理の先生方にご指導いただき、さらにNeuromuscular Conferenceにおいて専門家の皆様と議論を重ねたうえで結論に至りました。この場を借りて、病理の先生方に心より感謝申し上げます。また、本例の治療においては血液内科との連携が不可欠であり、血液内科の先生方のご協力なしには成し得なかったことも強調しておきたいと思います。改めて、深く御礼申し上げます。

 地方会の後は、小林教授のお誘いで、会場に来てくれた古川裕一先生とともに、「ダブル古川」で赤坂の夜景を一望できるレストランにて慰労会をしました。

< 戻る